中央区の相続手続きガイド|区役所で確認したい届出・年金・戸籍の流れ

中央区で家族が亡くなったら:最初にすべきこと

東京都中央区にお住まいのご家族が亡くなった場合、最初に行うのが「死亡届」の届出です。死亡届は死亡の事実を知った日から7日以内に届け出る必要があり、届出を行うと火葬許可証(埋火葬許可証)が交付されます。

中央区では、死亡届の届出時に「おくやみハンドブック」が配布されます。このハンドブックには、その後に区役所で必要になる手続き(年金・健康保険・介護保険等)の一覧が掲載されており、手続きの全体像を把握する重要な資料です。

さらに中央区では「おくやみコーナー」(予約制)が設けられており、戸籍謄本の取得・葬祭費の申請・保険証の返還などの手続きを一か所でまとめて進めることができます。

💡 この記事でわかること:
中央区での死亡届の届出先、おくやみコーナーの使い方、死亡後に区役所で行う手続きの一覧、戸籍謄本の取得方法、年金・健康保険の手続き、不動産の相続登記の管轄、相続税申告の管轄税務署、期限付き手続きのタイムラインまで網羅しています。

死亡届の届出先と必要なもの

中央区での死亡届の届出先は以下の4か所です。いずれの窓口でも届出できます。

📋 中央区の死亡届受付窓口
中央区役所本庁舎
区民生活課 戸籍係
中央区築地1-1-1
平日8:30〜17:00
☎ 03-3543-0211(代表)
※休日・夜間は宿直窓口で届出可能
日本橋特別出張所
区民係
中央区日本橋蛎殻町1-31-1
平日8:30〜17:00
月島特別出張所
区民係
中央区月島4-1-1
平日8:30〜17:00
晴海特別出張所
区民係
中央区晴海2-4-1(晴海区民館内)
平日8:30〜17:00

死亡届に必要なもの

必要書類 取得先・備考
死亡届(死亡診断書) 医師が記載した死亡診断書(死体検案書)の右半分が死亡届用紙。左半分に届出人が記入する
届出人の印鑑 認印可(シャチハタ不可の場合あり)
届出人の本人確認書類 運転免許証・マイナンバーカード等(窓口で確認される場合あり)
⚠️ 死亡届は7日以内に届け出てください。
死亡の事実を知った日から7日以内に届け出る義務があります。届出を行うと「埋火葬許可証」が交付され、火葬が可能になります。多くの場合は葬儀社が代理で届出・火葬許可証の受取まで対応してくれます。
死亡届を提出したら「おくやみハンドブック」を受け取りましょう:
中央区では、死亡届の受付時に「おくやみハンドブック」が配布されます。その後の手続きに必要な一覧が掲載されている重要な冊子です。葬儀社が代理提出する場合は、届出人に渡してもらうよう依頼してください。

中央区「おくやみコーナー」の活用方法

中央区では、遺族の負担を軽減するために「おくやみコーナー」が設置されています。複数の窓口をたらい回しにされることなく、関連手続きをまとめて進めることができる便利な仕組みです。

🏢 中央区おくやみコーナー 予約制・複数手続きをまとめて対応
場所 中央区役所本庁舎内
予約方法 電話または申し込みフォームで予約。利用希望日の4開庁日前までに予約が必要
予約電話 ☎ 03-3546-5663(おくやみコーナー予約専用ダイヤル)
対応内容 ・戸籍謄本・住民票の申請受付、書類取得支援
・葬祭費(国保・後期高齢者医療)の申請
・国民健康保険証・後期高齢者医療証等の返還
・年金手続きの案内
・その他関連手続きの案内
※対応していない手続きは担当窓口を案内してもらえます
持参するもの ・来庁者の本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証等)
・亡くなった方の各種保険証・介護保険証・年金手帳等(手元にあるもの)
・委任状(相続人の喪主が来庁できない場合)
※状況により他にも書類が必要な場合あり。おくやみハンドブックで確認を
おくやみコーナーを活用すべき理由:
複数の窓口(区民生活課・保険年金課・介護保険課等)にそれぞれ行く手間を省き、必要な手続きを職員が整理・案内してくれるため、漏れなく効率的に手続きを進められます。特に初めて相続手続きを行う方には心強い窓口です。

死亡届後に中央区役所で行う主な手続き一覧

死亡届を提出した後、中央区役所内で行う手続きは亡くなった方の状況によって異なります。以下は代表的な手続き一覧です。

手続き 対象者・内容 担当窓口
国民健康保険
資格喪失届
国民健康保険加入者。保険証(資格確認書)の返却と資格喪失届の提出 保険年金課
後期高齢者医療
資格喪失届
後期高齢者医療の被保険者。被保険者証の返却 保険年金課
葬祭費の支給申請 国保・後期高齢者医療加入者の葬祭を行った方。東京都23区は7万円 保険年金課
介護保険
資格喪失届
65歳以上の方。介護保険被保険者証の返却 介護保険課
年金受給停止届
の案内
年金受給者の場合、年金事務所への届出方法の案内を受ける おくやみコーナーまたは保険年金課
世帯主変更届 亡くなった方が世帯主だった場合。残りの世帯員が2名以上のとき届出が必要 区民生活課
住民票の除票
の取得
相続手続き(銀行・法務局等)で使用する場合に取得 区民生活課
障害者手帳の返還 身体障害者手帳・愛の手帳等の所持者 障害者福祉課
マイナンバーカード
の返納
亡くなった方のマイナンバーカードの返納(死亡届と連動して失効されるが、返納が推奨される) 区民生活課
💡 全ての手続きが「おくやみコーナー」で完結するわけではありません:
おくやみコーナーで対応できるのは一部の手続きで、障害者手帳の返還・児童手当の変更等は各担当窓口で別途対応が必要です。おくやみコーナーでは対応していない手続きについても、担当窓口の場所と必要書類を案内してもらえます。

戸籍謄本の取得方法(窓口・郵送・コンビニ)

相続手続きでは被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本が必要になります。中央区に本籍がある(あった)場合は、以下の方法で取得できます。

窓口での取得

申請先:
・中央区役所本庁舎 区民生活課
・日本橋特別出張所 区民係
・月島特別出張所 区民係
・晴海特別出張所 区民係

必要なもの:
・戸籍に関する証明書交付請求書(窓口に備え付け・中央区HPからダウンロード可)
・請求者の本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
・相続人であることが確認できる書類(相続関係の戸籍謄本等)

手数料:戸籍謄本450円/除籍謄本750円/改製原戸籍750円(1通あたり)

郵送での取得

中央区に本籍がある(あった)方の戸籍は郵送でも請求可能です。中央区HPから請求書をダウンロードし、定額小為替・返信用封筒・本人確認書類のコピーを同封して郵送します。到着から通常1週間程度で返送されます。

コンビニ交付(マイナンバーカード利用)

マイナンバーカード(利用者証明用電子証明書付き)を使えば、全国のコンビニのマルチコピー機で戸籍謄本を取得できます(中央区に本籍がある現在の戸籍に限る)。手数料は窓口と同額。24時間(6:30〜23:00)利用可能です。
⚠️ 「出生〜死亡まで連続した戸籍」は複数の役所から取り寄せが必要です。
中央区に本籍がある期間の戸籍は中央区で取得できますが、転籍や婚姻等で他の自治体に本籍があった期間の戸籍は、その自治体から別途取り寄せる必要があります。まず最新(死亡時)の戸籍を取得し、記載された「前の本籍地」を辿って順番に取り寄せていくのが基本の手順です。

年金の手続き:受給停止・未支給年金・遺族年金

年金に関する手続きは、中央区役所ではなく年金事務所が管轄です。中央区のおくやみコーナーでは手続きの案内・必要書類の説明を受けることができますが、実際の届出は年金事務所に行う必要があります。

📋 中央区民が利用する年金事務所
管轄 中央年金事務所(中央区に在住の場合)
所在地:東京都中央区銀座7-13-8 第2丸高ビル1・2F
☎ 03-3543-1411
年金受給停止届 年金受給者が亡くなった場合、14日以内に届出が必要(マイナンバーが連携されている場合は省略可能な場合あり。確認が必要)
未支給年金の請求 亡くなった方が受け取るはずだった未支給の年金を、生計を一にしていた遺族が請求できる。時効5年
遺族年金の請求 遺族基礎年金・遺族厚生年金の請求。自動支給ではなく請求手続きが必要。早めの請求で遡及受給期間が長くなる
💡 年金の手続きは自分から動かないと進みません:
年金機構から自動的に手続きされるわけではありません。年金受給停止の届出をしないと死亡後も年金が振り込まれ、後から全額返還を求められます。遺族年金も自分から請求しなければ支給されません。おくやみコーナーで必要書類の案内を受けて早めに年金事務所へ行きましょう。

健康保険・介護保険の手続きと葬祭費の申請

国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険の資格喪失届と、葬祭費の支給申請は中央区役所内で行えます。

葬祭費の申請

💴 葬祭費の支給(国保・後期高齢者医療) 東京都23区は7万円
対象 国民健康保険または後期高齢者医療制度の被保険者が亡くなった場合に、葬祭を行った方(喪主等)に支給される
支給額 7万円(東京都23区共通)
時効 葬祭を行った日の翌日から2年以内に申請しないと時効消滅
必要なもの ・亡くなった方の保険証(資格確認書)
・喪主であることが確認できるもの(会葬はがき・葬儀社の領収書等)
・喪主の振込口座情報
・喪主の本人確認書類
申請窓口 中央区役所 保険年金課 / おくやみコーナーでも申請可能
⚠️ 会社員の健康保険に加入していた場合は別途手続きが必要です。
亡くなった方が勤務先の健康保険(協会けんぽ・健康保険組合等)に加入していた場合、葬祭費(埋葬料)は区役所ではなく加入していた健康保険の保険者に請求します。協会けんぽの場合は一律5万円の「埋葬料」が支給されます。

住民票の除票・印鑑証明の取得

相続手続き(銀行解約・不動産登記等)で必要になる「住民票の除票」は、中央区役所で取得できます。

書類 用途・取得先
住民票の除票
(被相続人)
被相続人の最後の住所を証明する書類。相続登記・法定相続情報一覧図の作成に必要。中央区役所区民生活課・各特別出張所で取得可能。手数料200円
印鑑登録証明書
(相続人)
遺産分割協議書への添付に使用。中央区に住民登録のある相続人は、中央区役所・各出張所・コンビニ(マイナンバーカード利用)で取得可能。手数料200円
戸籍の附票 住所の変遷を証明する書類。住民票の除票で足りない場合(転居が多い場合等)に使用。中央区に本籍がある場合は中央区役所で取得

中央区の不動産を相続する場合

被相続人が中央区内に不動産(自宅・マンション・土地等)を所有していた場合、相続登記(名義変更)が必要です。令和6年4月からは3年以内の相続登記が義務化されています。

🏠 中央区の不動産相続に関する管轄情報
相続登記の申請先 東京法務局
所在地:東京都千代田区九段南1-1-15 九段第2合同庁舎
中央区に所在する不動産は東京法務局が管轄
固定資産評価証明書
の取得先
中央都税事務所
所在地:東京都中央区新富2-6-1
☎ 03-3553-2151
登記の際に必要な「固定資産評価証明書」をここで取得する
相続登記の義務 相続を知った日から3年以内に登記しないと最大10万円の過料の対象(令和6年4月施行)
専門家への依頼 相続登記は司法書士に依頼するのが一般的。戸籍収集・遺産分割協議書作成から登記申請まで代行してもらえる

相続税申告が必要な場合の管轄税務署

相続税の申告は、被相続人の最後の住所地を管轄する税務署に行います。中央区に住所があった方の場合は京橋税務署が管轄です。

京橋税務署
所在地:東京都中央区新富2-6-1
☎ 03-4434-0011

申告期限:相続を知った日から10ヶ月以内
申告が必要な目安:遺産総額が基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人数)を超える場合

中央区は不動産価格が高いエリアのため、自宅マンション1室の相続でも基礎控除を超えるケースが多いです。早めに税理士への相談を始めることをおすすめします。

相続手続きのタイムライン:期限付き手続き一覧

相続に伴う手続きには法律上の期限があるものが多数あります。中央区にお住まいの方が注意すべきタイムラインを整理します。

期限 手続き内容 届出先
7日以内 死亡届の届出 中央区役所(4窓口のいずれか)
14日以内 年金受給停止届・国民健康保険資格喪失届・介護保険資格喪失届・世帯主変更届 年金事務所・中央区役所保険年金課・介護保険課・区民生活課
3ヶ月以内 相続放棄の申述(するかしないかの判断) 家庭裁判所
4ヶ月以内 準確定申告(事業所得等がある場合) 京橋税務署
10ヶ月以内 相続税の申告・納付 京橋税務署
2年以内 葬祭費の支給申請・高額療養費の還付申請 中央区役所保険年金課・加入健保
3年以内 相続登記(不動産の名義変更) 東京法務局
5年以内 遺族年金・未支給年金の請求 年金事務所
⚠️ 中央区は相続税の申告が必要になるケースが多いエリアです。
中央区内の不動産(日本橋・銀座・勝どき・晴海等)は地価が高く、自宅マンション1室の相続でも基礎控除を超えるケースが多々あります。「自分は関係ない」と思わず、早めに税理士に確認してください。

よくある疑問(Q&A)

Q. 中央区のおくやみコーナーは予約なしでも利用できますか?
予約制のため、事前予約が必要です。利用希望日の4開庁日前までに、予約専用ダイヤル(☎ 03-3546-5663)または申し込みフォームから予約してください。当日のキャンセル待ちが可能かどうかは窓口にお問い合わせください。
Q. 中央区に住んでいましたが、亡くなったのは他区の病院です。死亡届はどこに出しますか?
死亡届は「死亡地」「亡くなった方の本籍地」「届出人の住所地」のいずれかの市区町村に届出できます。中央区に住民票がある場合は中央区役所に届出可能です。また病院がある区の窓口でも届出できます。
Q. 戸籍謄本の「出生から死亡まで」全部を中央区で取得できますか?
中央区に本籍があった期間の分のみ取得できます。被相続人が生涯ずっと中央区に本籍を置いていたなら全て取得できますが、出生地が別の自治体の場合、その自治体からの取り寄せが別途必要です。おくやみコーナーで「どこまで遡れるか」を確認してもらうことをおすすめします。
Q. 葬祭費の申請を忘れていました。まだ請求できますか?
葬祭を行った日の翌日から2年以内であれば請求できます。中央区役所の保険年金課に連絡して申請書類を取り寄せてください。国保・後期高齢者医療ともに7万円が支給されます。
Q. 中央区内のマンションの相続登記を行いたいのですが、自分でできますか?
自分で行うことも可能ですが、必要書類の収集(戸籍謄本・固定資産評価証明書等)と登記申請書の作成にはある程度の専門知識が必要です。特に中央区のマンションは評価額が高額になることが多く、相続税との兼ね合いもあるため、司法書士・税理士・行政書士への相談を強くおすすめします。

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