不動産・空き家対策ガイド
「誰も住まない実家」を放置すると、税金が6倍になったり、罰金がかかったりします。
名義変更のルールや、賢い売却方法について解説します。
📜 不動産相続の基本ルール
相続登記の義務化
そうぞくとうきのぎむか
2024年4月から、不動産の名義変更が義務になりました。
3年以内に手続きしないと10万円以下の過料(罰金)の対象になります。
固定資産税
こていしさんぜい
土地や建物を持っているだけで毎年かかる税金です。
誰も住んでいなくても、名義人(相続人)が払い続けなければなりません。
共有名義のリスク
きょうゆうめいぎ
兄弟みんなで「1/3ずつ」などと名義を分けることです。
一見公平ですが、全員のハンコがないと売ることも貸すこともできなくなるため、トラブルの原因No.1です。
🏚 空き家のリスクと対策
特定空き家
とくていあきや
「倒壊しそうで危ない」と役所に認定された空き家のことです。
認定されると、固定資産税の優遇がなくなり、税金が約6倍に跳ね上がります。
空き家の譲渡所得3,000万円控除
さんぜんまんえんこうじょ
相続した空き家を耐震リフォームするか更地にして売ると、利益から3,000万円まで税金を引かなくて済む特例です。
※期限などの条件があります。
火災保険・賠償責任
ばいしょうせきにん空き家が老朽化して屋根瓦が落ち、通行人にケガをさせた場合、所有者(相続人)が数千万円の損害賠償を請求されるリスクがあります。
🤝 不動産の分け方・活用
換価分割(かんかぶんかつ)
売ってお金で分ける
不動産を売却し、その代金を兄弟で分ける方法です。
「1円単位」できっちり分けられるため、不公平感がなく最もおすすめの方法です。
代償分割(だいしょうぶんかつ)
家をもらう人がお金を払う長男が実家を継ぐ代わりに、長男が次男に「代わりのお金(代償金)」を払って解決する方法です。
「実家、どうするのが一番?」
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売るべきか、貸すべきか、誰が継ぐべきか。
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