【文京区】障がいのある子のための相談窓口まとめ

文京区で障がいのある子の相談を始める前に

「子どもの発達が少し気になる」「療育を受けさせたいが、どこに相談すればいい?」「放課後の居場所をどう探せばいい?」——文京区にお住まいの保護者の方から、このような相談が多く寄せられています。

文京区では、子どもの発達・障がい支援の拠点として「文京区児童発達支援センター」が整備されており、未就学児向けの集団療育「そよかぜ」、小学生向けの放課後等デイサービス「ほっこり」、障害児相談支援「なないろ」という3つの事業が一体的に提供されています。

また、令和7年9月からは給食費を含めた費用が全年齢で無償化されるなど、利用しやすい環境が整ってきています。この記事では、文京区の相談窓口・支援サービスを年齢別・目的別に整理し、「まず誰に・どこに連絡すればよいか」がひとめでわかるよう解説します。

💡 この記事でわかること:
文京区の公的相談窓口・連絡先、そよかぜ・ほっこり・なないろの事業内容、年齢別に使えるサービス、費用の目安、就学相談の手順、サービス利用開始の流れ、「親なき後」に備えた準備のポイントまで網羅しています。

相談窓口の全体像:まずどこに連絡すべきか

文京区では、子どもの発達・障がいに関する相談を複数の窓口が分担して担っています。相談内容・年齢によって最適な窓口が異なりますので、まず下記の一覧で確認してください。

窓口名 主な相談内容・役割 所在地・連絡先
文京区児童発達支援センター
(そよかぜ・ほっこり・なないろ)
未就学児の集団療育、小学生の放課後支援、障害児相談支援。子どもの発達・療育の中核拠点 文京区湯島4-7-10
文京区教育センター内
☎ 03-5800-2591
文京区障害者基幹相談支援センター 障害の種別・年齢を問わない総合相談。地域生活全般の相談。成年後見・虐待防止支援 文京区小日向2-16-15
文京総合福祉センター1階
☎ 03-5940-2903
障害福祉課
(文京区役所)
障害者手帳の申請、障害福祉サービスの受給者証申請、手当・医療費助成の手続き 文京区春日1-16-21
☎ 03-5803-1219(身体)
☎ 03-5803-1214(知的)
教育センター 総合相談室 子どもの発達・教育に関する悩みや心配ごとの相談。心理士・専門相談員が対応 文京区湯島4-7-10
文京区教育センター内
☎ 03-5800-2591
特定相談支援・障害児相談支援事業所 サービス等利用計画・障害児支援利用計画の作成。区内複数の事業所が対応 区内各事業所(一覧は区HPで確認)
「どこに相談すればいいかわからない」という方へ:
まず文京区児童発達支援センター(☎ 03-5800-2591)に電話することをおすすめします。未就学児から小学生まで、発達・障がいに関するあらゆる相談を受け付けています。複合的な相談・将来的な支援体制については障害者基幹相談支援センター(☎ 03-5940-2903)にも相談できます。

文京区児童発達支援センター:3つの事業(そよかぜ・ほっこり・なないろ)

文京区児童発達支援センターは、文京区教育センター内(湯島4-7-10)に設置されており、以下の3事業を一体的に運営しています。

🌱 そよかぜ 児童発達支援(未就学児)
受給者証をお持ちの2〜5歳の未就学児を対象に、集団療育を提供。運動遊び・感覚あそび・コミュニケーション支援を中心に、日常生活の基本動作・集団生活への適応を支援する。1日定員30名。バス送迎サービスあり。
☀️ ほっこり 放課後等デイサービス(小学生)
受給者証をお持ちの小学生を対象に、放課後・土曜日・長期休暇中に集団療育を提供。自由あそびや活動を通して社会生活・集団生活への適応能力を高める。令和8年度の募集案内も公表済み。
🌈 なないろ 障害児相談支援
障害のあるお子さんと保護者に対し、障害児支援利用計画の作成・モニタリング・情報提供・関係機関との調整を行う。センター内の相談窓口として、サービスの橋渡し役を担う。
🏫 文京区児童発達支援センター 施設情報 そよかぜ・ほっこり・なないろ
所在地 東京都文京区湯島4丁目7番10号(文京区教育センター内)
電話 03-5800-2591
アクセス 東京メトロ千代田線「湯島」駅 6番出口 徒歩約3分
東京メトロ銀座線「上野広小路」駅 A4出口 徒歩約5分
都営大江戸線「上野御徒町」駅 A4出口 徒歩約6分
対象 発達につまずきや遅れがあるお子さん(そよかぜ:2〜5歳/ほっこり:小学生)
専門職員 保育士・心理士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・公認心理師等が在籍
備考 同建物内に教育センター総合相談室も設置。発達・教育・療育の相談を一体的に受け付けている

そよかぜ(未就学児の集団療育)の詳細

「そよかぜ」は、受給者証をお持ちの2歳〜5歳の未就学児を対象に、日常生活における基本的な動作の指導・知識技能の付与・集団生活への適応訓練を行う集団療育施設です。

主な支援内容

  • 運動遊びと感覚あそびを中心に、日常生活における基本的な動作の獲得を支援
  • 職員との関わりを土台としたコミュニケーション力の育成
  • 集団生活への適応を促すためのグループ活動(自由遊び・リズム・体操・リラックスマッサージ等)
  • 給食を通じた食習慣の形成・着替え等の生活習慣の自立支援
  • 保護者への育児・療育アドバイスと保護者支援
項目 内容
対象年齢 受給者証をお持ちの2歳〜5歳(未就学児)
1日定員 30名
送迎 バス送迎サービスあり(拠点方式。拠点まで保護者が同行し、そこからバスを利用)
給食費 令和7年9月より全員無償化(東京都の0〜2歳無償化制度に伴い、全対象児の給食費を無償化)
利用者負担 就学前(3〜5歳)は幼児教育・保育の無償化で利用者負担なし。2歳以下は令和7年9月より無償化
💡 「そよかぜ」自己評価の公開について:
そよかぜでは、支援の質や提供するサービスについて定期的に自己評価を実施・公開しています。区ホームページから評価表を確認でき、保護者が透明性のある情報をもとに利用判断できる仕組みが整っています。

ほっこり(放課後等デイサービス)の詳細

「ほっこり」は、受給者証をお持ちの小学生を対象に、放課後・土曜日・長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)において集団療育を行う区立の放課後等デイサービスです。

主な支援内容

  • 放課後の時間に自由あそびや集団活動を通して、社会生活・集団生活への適応能力を高める
  • 集団活動は1回の登所につき1回参加(活動時間は目安)
  • 心理士・公認心理師などの専門職が在籍し、お子さんの状況に応じた支援を行う
  • 土曜日・長期休暇中も実施するため、働く保護者にとっても利用しやすい体制
令和8年度の募集案内について:
令和8年度の利用申込書・パンフレット・募集案内が文京区ホームページで公開されています。利用を検討している方は区ホームページを確認するか、センター(☎ 03-5800-2591)に問い合わせて最新情報を確認しましょう。
⚠️ 区立のほっこりは小学生が対象です。
中学生以上のお子さんの放課後等デイサービスは、区内の民間放課後等デイサービス事業所をご利用ください。事業所一覧は障害福祉課または区ホームページで確認できます。

なないろ(障害児相談支援)の詳細

「なないろ」は、障害のあるお子さんと保護者を対象とした障害児相談支援事業です。サービス利用のコーディネートを行う「橋渡し役」として、療育や福祉サービスとの連携を担います。

なないろで行うこと:

📋 障害児支援利用計画の作成:お子さんの状況・保護者の意向を聞き取り、必要なサービスを組み合わせた計画を作成する

🔄 モニタリング:計画に基づくサービスが適切に機能しているかを定期的に確認・見直す

📞 関係機関との連絡調整:保育所・幼稚園・学校・医療機関・他の支援事業所等との情報共有・連携

💡 情報提供:利用可能な福祉サービスや地域資源に関する情報を提供する
💡 なないろの利用費用:
障害児支援利用計画の作成に保護者が負担する費用はありません。区が相談支援事業所に報酬を支払う仕組みになっています。保護者自身が計画を作成する「セルフプラン」も選択できます。

年齢別・利用できる主な支援サービス

お子さんの成長段階に合わせて、利用できるサービスが変わります。現在のお子さんの状況に合わせて確認してください。

乳幼児期(0〜就学前) まず相談・療育を
・教育センター総合相談室への相談
そよかぜ(2〜5歳・集団療育)
・民間の児童発達支援事業所
・保育所等訪問支援
・障害児相談支援(なないろ)
※3〜5歳:無償(幼保無償化)
※0〜2歳:令和7年9月より無償
※給食費:令和7年9月より全員無償
小学生 放課後支援・就学相談
ほっこり(区立・小学生対象)
・民間の放課後等デイサービス
・保育所等訪問支援(学校訪問)
・就学相談(教育センター)
・障害児相談支援(なないろ)
・障害者基幹相談支援センターへの相談
中学生〜18歳 移行支援・将来の準備
・民間の放課後等デイサービス
・障害者基幹相談支援センターへの相談
・就労移行支援・就労継続支援の準備
・18歳以降の成人サービスへの移行準備
「親なき後」の準備(後述)
💡 区内の民間事業所の探し方:
区立の「そよかぜ」「ほっこり」に加え、文京区内には複数の民間障害児通所支援事業所があります。障害福祉課(☎ 03-5803-1219)または東京都障害者サービス情報(区HPリンク)から事業所一覧を確認し、見学・空き状況を直接問い合わせましょう。

利用者負担(費用)の目安

障害児通所支援の費用は、所得に応じた「負担上限月額」が設定されており、それ以上の費用は生じません。文京区では令和7年9月から給食費も全員無償化されました。

区分・年齢 負担上限月額 備考
3〜5歳(就学前) 0円(無償) 幼児教育・保育の無償化制度により利用者負担なし
0〜2歳 0円(令和7年9月〜) 東京都・国の制度により無償化
住民税非課税世帯 0円 就学後も負担なし
一般①(低所得) 4,600円 市区町村民税所得割額が28万円未満
一般②(高所得) 37,200円 市区町村民税所得割額が28万円以上
令和7年9月からの給食費無償化について(そよかぜ):
東京都の「0歳〜2歳の利用者負担無償化」に伴い、文京区のそよかぜでは在籍する全てのお子さんの給食費が無償化されました。就学前のお子さんは療育・給食費ともに実質0円で利用できます(おやつ代等の実費は除く)。

就学・教育に関する相談窓口

お子さんの就学先の選択や、学校生活での困りごとに関する相談は文京区教育センター 総合相談室が対応しています。同センター内に児童発達支援センターも設置されているため、療育と教育の相談をまとめて行える環境です。

📚 教育センター 総合相談室 発達・教育・就学相談
所在地 東京都文京区湯島4丁目7番10号(文京区教育センター内)
電話 03-5800-2591
主な相談内容 子どもの発達や教育に関する悩み・心配ごと。学校生活での困りごと。就学先の相談(特別支援学校・特別支援学級・通級指導学級等への就学を希望するお子さんは就学相談が必要)
相談スタッフ 心理相談員(臨床心理士・公認心理師等)、福祉職の相談支援担当員が対応
相談方法 電話相談・来所相談(予約制)。電話でまず問い合わせてから来所日程を調整する

就学先の種類

就学先 対象・特徴
通常学級+通級指導 通常学級に在籍しながら、週数時間「通級指導学級」で個別・小集団指導を受ける形。言語・情緒・学習等の課題への対応
特別支援学級 知的障害・自閉症・情緒障害・肢体不自由等の学級が区内小中学校に設置。少人数できめ細かい指導が受けられる
特別支援学校 重度の障がいがあるお子さんが対象。東京都立の特別支援学校を利用できる。スクールバスによる通学も可能
⚠️ 就学相談は早めに動くことが重要です。
特別支援学校・特別支援学級への入学を希望する場合、小学校入学の約1年前(年長の秋頃)までに就学相談を開始するのが一般的です。締め切りがあるため、早期に教育センターに問い合わせてください。

サービスを利用するまでの流れ

文京区で障害児通所支援(そよかぜ・ほっこり・民間事業所等)を利用するには、障害児通所支援の受給者証の取得が必要です。以下の流れで進めましょう。

まず相談する:教育センター(そよかぜ・ほっこり)または障害福祉課に電話 ☎ 03-5800-2591(教育センター)
障害児相談支援事業所(なないろ等)に相談し、障害児支援利用計画(案)を作成 費用無料。セルフプランも選択可
利用を希望する事業所を見学・確認する 空き状況・療育内容・送迎の有無等を複数事業所で確認
障害福祉課(文京区役所)に受給者証の申請を行う ☎ 03-5803-1219(身体)/ 03-5803-1214(知的)
受給者証が交付される
事業所と契約・利用開始
💡 複数の事業所を組み合わせることができます:
区立のそよかぜ・ほっこりと、民間の障害児通所支援事業所を同時並行で利用することも可能です。お子さんの状況・ニーズに合わせて、なないろの相談支援専門員と一緒に最適な組み合わせを考えましょう。

「親なき後」を見据えた早めの準備について

文京区でそよかぜやほっこりを利用しながら、「自分が亡くなった後、この子はどうなるのか」という不安を抱える親御さんは少なくありません。この「親なき後問題」は、日常の支援が整ってきた段階から早めに準備を始めることが不可欠です。

📌 「親なき後」に備えて今から準備できること
  • 任意後見契約の締結:親が元気なうちに、信頼できる後見人候補を自分で指定しておく(公正証書で締結)
  • 家族信託の設計:財産の管理・運用を信頼できる家族に委ねる仕組みをつくる
  • 遺言書の作成:誰に・何を・どのように使ってほしいかを法的文書で残す(付言でお子さんへの想いも記載可)
  • 「親なき後ノート」の作成:支援者・医療情報・財産情報・お子さんの好みや緊急時の対応方法をまとめた引き継ぎ文書を整備する
  • グループホームへの早期登録:待機期間が長いため、親が元気なうちから複数箇所に見学・登録しておく
  • 成年後見制度の申立て:お子さん自身が成人後・判断能力に不安がある場合は、親の生前に後見人を確保しておく
文京区障害者基幹相談支援センター(☎ 03-5940-2903)でも相談できます:
月〜土曜(日祝・年末年始除く)9時〜18時まで相談受付。来所・電話・FAXのほかご自宅への訪問にも対応しています。成年後見制度の活用に関する情報提供・支援も行っています。文京総合福祉センター1階(文京区小日向2-16-15)に設置されています。
⚠️ 任意後見・家族信託は親が元気なうちにしか準備できません。
認知症の診断が下りてからでは法的手続きが行えなくなります。また、遺言書・家族信託・後見制度は福祉の窓口ではカバーできない法律・税務の専門領域です。行政書士・司法書士・税理士などの専門家に相談することで、法律・税務・福祉の各面をまとめて整理することができます。

よくある疑問(Q&A)

Q. 診断書や障害者手帳がなくても「そよかぜ」を利用できますか?
利用できます。受給者証があれば、診断書や障害者手帳がなくても療育を受けることができます。発達の遅れや特性が気になる段階で、まず教育センター(☎ 03-5800-2591)に相談してみてください。
Q. そよかぜに通いながら、保育園・幼稚園にも通えますか?
通えます。そよかぜは保育園・幼稚園との並行利用を前提とした設計になっています。保育園に通いながら週に数回そよかぜに通うスタイルが一般的です。
Q. ほっこりは何年生まで利用できますか?
区立のほっこりは小学生が対象です。中学生以降は区内の民間放課後等デイサービス事業所をご利用ください。事業所一覧は障害福祉課(☎ 03-5803-1219)にお問い合わせください。
Q. 湯島・本郷・音羽・小石川など、文京区内のどこに住んでいても利用できますか?
文京区全域の区民が対象です。文京区は比較的コンパクトな区ですが、教育センター(湯島)まで距離がある場合はバス送迎サービス(そよかぜ)もご利用いただけます。
Q. なないろ(障害児相談支援)はどうやって利用を始めますか?
まず教育センター(☎ 03-5800-2591)または障害福祉課(☎ 03-5803-1214)にお問い合わせください。なないろ以外の区内の障害児相談支援事業所一覧も区ホームページに掲載されていますので、空きのある事業所を選んで直接連絡することもできます。
Q. 相続・遺言・後見など法的な準備はどこに相談すればいいですか?
福祉の窓口では法律的手続き(任意後見・家族信託・遺言書作成等)は対応していません。行政書士・司法書士・税理士などの専門家への相談が必要です。ハートリンクグループでは、障がいのあるお子さんの「親なき後」を含む相続・後見・信託のご相談を一体的に承っています。

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